辺境/逆境に拠って天下の覇者となった傑物たち~秦の始皇帝、漢の劉邦、そして徳川家康
*はじめに:はからずも長文となってしまったので、お読みになってくださる際は、ご自分のペースでお読み下さいませ。 最近NHKオンデマンドで、司馬遼太郎先生原作のNHKスペシャルドラマ『坂の上の雲』を余暇に見返しているのですが、その第1話で、...
*はじめに:はからずも長文となってしまったので、お読みになってくださる際は、ご自分のペースでお読み下さいませ。 最近NHKオンデマンドで、司馬遼太郎先生原作のNHKスペシャルドラマ『坂の上の雲』を余暇に見返しているのですが、その第1話で、...
先日、気分転換で筆者の姉が旅行のお土産(確か箱根旅行)で買って来てくれた『江戸(嘉永)時代 大名紋章城郭図』(発行元:望月アート企画室)を眺めていました。 こういう余暇が何とも楽しい一時でもあるものですが、上記の代物は、日本地図の中に、北...
天下の覇者として君臨した織田信長が、配下の明智光秀による謀反、本能寺の変(1582年)で横死した直後、中国経略に従事していた羽柴秀吉が畿内へ取って返し、山崎合戦(いわゆる天王山決戦)で逆臣・光秀を滅ぼしたことにより、それまで織田氏麾下の一...
日本の12世紀後半、後進地帯であった関東地方(坂東)に興った東国武士団が、平氏追討、対京都朝廷戦の承久の乱(1221年)の勝利者となり、約700年に及ぶ長期武士政権の礎を築いた「時代改革の尖兵」であったことは疑う余地がない史実ではあります...
平安末期から鎌倉期(12世紀後半、中世初期)にかけて、当時坂東(或いは東夷)と呼ばれていた関東地方、特に相模・伊豆・武蔵、房総半島一帯など南関東各地に割拠していた東国武士団たちが、軍事貴族出身である源頼朝を代弁者/棟梁として推し立てること...
皆様よくご存知のように、今年のNHK大河ドラマは鎌倉幕府、ひいては長きにわたる武士の世を創設に尽力した北条義時をはじめとする坂東武士/鎌倉御家人(東国武士団)を主人公した『鎌倉殿の13人』(作:三谷幸喜先生)であります。 『予測不能なエン...
戦国一、というより日本史上の英雄というべき人物は、『織田信長(1534年~1582年)』であることは皆様よくご存知の通りでございます。我々現代人が、その信長に惹かれる理由として挙げられるのは、それまでの一般的な既成概念には囚われず、合理的と...
尾張一国(愛知県西部)のみを制していた戦国大名・織田信長(1534~1582)が、戦国期を代表する群雄、次いで天下の覇者へ向けて急成長する一歩が、1567年に美濃国(岐阜県南部)を制圧したことであります。 現在でも名古屋市(尾張)は、中部...
以前の記事で、武田信玄・上杉謙信・毛利元就など稀代の戦国大名が、代々続く「本拠地移転=居城(各勢力の政治経済・軍事における中心地)」を移転しなかった組織的や経済的などの理由について、筆者の雑感で書き連ねさせて頂き終わってしまいましたが、今...